くうねるあそぼー

急に何かにはまる癖があります。色々やってみる雑記ブログです。仕事は不動産屋さん。人の人生に関わるこの仕事なので、日々思う事・感じる事が多くて、どうしようもなくなってブログ始めました。どうかゆるい目線でお付き合い下さい。

【空き家問題】新聞記事閲覧からの~さっそく役場へ問合せ!『空き家改修 補助手厚く』って何だか良さそう!

地元紙より

『空き家改修 補助手厚く』の記事。

県は2020年度、空き家などを活用し、賃貸で低所得者らを受け入れる物件所有者を対象に、物件の改修費を補助する促進事業を拡充して展開する。

バリアフリー化などを行う場合、100万円としていた補助限度額を200万円に引き上げる。市町村と連携して取り組み、住宅の確保に配慮が必要な人、増加する空き家への対策を一体的に推進する。 

 

ほ~!

いよいよ本気出して空き家問題を解決してくれる気になりましたか!

 

 

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低所得者らに賃貸するためのリフォーム費用を200万円補助してくれる!

これは朗報だ。

 

 

低所得者の中でも、生活保護受給者は実は不動産投資家さんに人気の入居者のだ。

家賃が役所から毎月、きちんと振り込まれるから

ヘタに、”そこそこ銭を稼ぐけど、

すぐ借金つくっちゃったり、仕事やめちゃったりして滞納しちゃうよー”っていう人

よりは、生活保護受給者ウェルカムなのである。

 

 

このコロナで不景気が騒がれる中、

それは尚更好条件になるだろうと想定していた。

 

 

築古を買って、

この改修制度を使えば、

入居者も(生活保護受給者)というオイシイ人をつれて来てくれるし、

リフォームの補助金も200万円出してくれる。

 

これいい~!!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ

 

 

 

 

ってなわけで、早速役所へ問合せた。

 

 

県庁ではなくって、市役所だった

まず、問い合わせてみると、

「市町村ごとなので、役所へお問合せ下さいな」となった。

担当部署を確認すると、なじみの課だった。

 

あぁ、それは~・・・

いつもお世話になっている担当者さんが電話に出てくれた。

「今朝の新聞を見まして、詳しく教えて頂ければと」と聞くと、

色々教えてくれた。

 

・・・のですが、思えば、

「あぁ~、それね~」という開口一番の口調が、 全てを表していたのです。

 

曰く、

”●●市へんてこオリジナル制度”(←勝手に命名がある様だ。

 


『●●市中心市街地区域の空き物件』限定。

 

「まず、場所はどちらですか?あぁ、対象外ですね。」

「区域が決められているんです。えぇ、中心地といってもこちらできめた区域だけです」

との事。

 

あぁ、そうですかぃと、

区域図をネットで探し当て確認すると、

めちゃめちゃ範囲が狭かった!!

 

”○○町も、中心市街地じゃないの?”と思っても、範囲に入っていない。

  

 

 

いつもこれだ。『耐震補強』という条件が邪魔をする。

 そして、補助金にはこの頃決まり文句となっている、

”耐震補強工事”が、やはりこれにも条件だった。

 

優良住宅ストックだの、

安心R住宅だの、

耐震、耐震、言い過ぎだよ。

 

買う側の事しか考えていない制度が、

空き家問題を解決できない要因になっていると、私は思う。

 

 

 

 

 

耐震補強工事をもしも、自分で工事できちゃうとしたら・・・?

築古大家さんになる方々は、大体の方が高いDIY技術を持っている。

耐震診断、構造計算など数万円の費用を一級建築士に依頼して、

工事を自分でできるとしたら・・・?と考え、聞いてみた。

 

役所の回答は、

所有者自ら、あるいは、同属会社への請負は補助金適用にはなりません。

 

なんで?いーじゃん。

耐震補強するってのにさ。

 

 

 

 

 

そしてこれで完全に”お鈴”が鳴りました。チーン・・・

驚いたのが、
この制度を使うと、10年間、該当するジャンルの賃借人しか募集できない
という、変なやつで、縛られてしまうそうです。
*準学生寮としての申請ならば・・・10年間、学生しか住めない。
*一般(低所得者、老人)の申請ならば・・・10間、老人しかすめない等です。

 

大家のリスク高すぎません!?


●●市・・・それじゃ、空き家問題解決できんがなっ!
て感じでした!

 

新聞にもその辺、書いて欲しいですよね~。

 

 

 

 

感想

この概要を会議で話し合って、

『これなら空き家問題解決だね!』って

話しになったのかと思うと、絶句します。

 

結局、調べてみると、

この制度を上手く利用して成功しているのは、

○△大学と、◆□大学で連携しているケースだった。

その大学とのコラボで作った家の、

入居の取りまとめをしているのは、『住宅供給公社』だった。

 

 

 

 

まじめに、個人で空き家を活用しよとしている人に、

もっと目を向けるべきだ。

 

 

 

そうしたら、もっと空き家は減るし、

 

 

 

空き家は問題ではなく、

お金を生み出す人気の商品に変わる

のに。

 

 

結局、期待して裏切られた様な気になった。

 

 

 

 

でも、これを知っているのと、知らないのとでは、

不動産の提案力は少しは変わってくるんじゃないかな?

 

中心市街地に該当して、売れなくて困っている空き家のオーナーから

売却の相談が来たら、

親身になってあげようと、心に決めたのでした。

 

 

 

 

おまけ

 

昨日の晩御飯♪

ごぼうとこんにゃくの煮物。思いつきで作ったら美味しかったです(自画自賛w)

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