くうねるあそぼー

急に何かにはまる癖があります。色々やってみる雑記ブログです。仕事は不動産屋さん。人の人生に関わるこの仕事なので、日々思う事・感じる事が多くて、どうしようもなくなってブログ始めました。どうかゆるい目線でお付き合い下さい。

解禁、始動。

2021年。

フリーランスになり、不動産業の免許登録が済んだあたりの事である。

対面式キッチンで皿洗いをしながら、ローカルニュースを眺めていた。

 

私は、全国ニュースの後に放送されるローカルニュースの、抜け感が好きだ。

 

数分前の全国ニュースで、世界の紛争のニュースに心が折れそうになっても、

山形のニュースでは、『山野草が咲きました』などというニュースになる。

 

ともすれば、私の仕事とはそうゆう事を伝えて行く事なのかもしれない。

都会と田舎の違いとは、そういう事なんだと思う。

 

田舎について『ゆっくりとした時間が流れる』と表現される事も多いが、

『変わらない』という事なんだと体感する。

 

しかし、変わらない事の価値は、

わざわざ言葉で伝えるものでもなく、

 

実感として、

” あぁ今年も山野草が咲いたのね ”という風に、

( 今年も )という漠然とした安心感を与えるのだろう。

 

『ゆっくりしていない時間が流れる』都会では、

(今年も)というニュースは少ないのかも知れない。

 

そんな感じで、変わらないニュースを眺めようと思ったのだが、

ふと一人の男性が取材されていて、衝撃を受ける事となる。

 

何やらその男性は、良く分からない用語を並べるのだった。

『インキュベート』

はて、インキュベートって何?

『ローカルハブ』

はて、ハブって何?(…蛇さん?)

 

新しいカフェが出来たのかな。

素敵な建物が映像で流れている。

 

古き良きの雰囲気を残し、リノベーションされた施設は、

どうやらシェアスペースらしい。

色々な人が飲食店のチャレンジが出来るという。

 

おぉ!これは楽しそう。

せっかく登録できたathomeに、

このカッコいい物件を掲載させて欲しいな。

 

すぐさまその会社のHPを調べ、お問合せフォームに入力した。

『突然のご連絡失礼致します。

私は、創業して間もない不動産業者です。

本日のニュースを拝見し、お手伝いさせて頂きたいと思い…』つらつらつら。

 

そのお店はこちらである。

www.ki-wa.online

 

 

そんな飛び込み営業から早約2年半、

インキュベートというものが何か、ハブって何か、

業務提携させて頂き、学ばせてもらっている。

 

若きその男性は、末永玲於氏。

CEO 末永玲於 – B.BASEホームページ

 

 

Kiwaはローカルハブでインキュベート施設。

難しいビジネス用語は分からないけれど、簡単にゆうならば、

『親方』なんだと思う。

『親方がいるテナント』である。

 

 

やりたい事があるのに、初期費用が無く、

スキルでお金を作れない。

 

では、お金を作ってから、お店を持つ頃には、自分は何歳になっている?

その時に、このスキルの需要はどうなっている?

その時に、自分の体力はどうなっている?

 

色々な”出来ない理由”の壁をぶち破って、

まずはKiwaに飛び込んで欲しい。

 

『親方』が伴走してくれる。

 

 

・・・

 

そうこうしているうちに、

Kiwaには入居者さんがいっぱいになった。

(ほぼ、私は何もしていない)

 

このままでは、

夢とスキルと度胸を持った方のパワーが

また一つしぼんでしまう。

 

私が扱う物件は価格がリーズナブルなので、

上手に開業してくれる方も多い。

でも、駐車場や立地は価格に比例してしまう。

 

素敵な方とお会いできるのに、

紹介できる物件が非常に足りない。

 

でも、街はどうだ?

空き家や空店舗が増え、商店街はシャッターが閉まっているじゃないか。

 

田舎は、このまま人が減り続けるだけなの?

 

『変わらない』が『変わってしまう』。

 

そこで街おこしの活動にも興味を持って参加させて頂いている。

 

・・・

 

私ができる事は、推し活だ。

フリーランスになって、エリアを決めずにお声が掛かれば、

県内各地を担当すると、どこいっても『素敵』だと本気で思う。

 

どの市町村に行っても、wi-fiセブンイレブンもあるし、

amazonだって届く(当日配達はないけど)。

それって、都会と何も変わらない生活ができるはず。

 

いや、それ以上に素敵な生活ができる。

 

だって、35市町村(13市19町3村)、

全部に温泉が湧き出ている。

銭湯より安い温泉がたくさんある。

 

山に囲まれているので、山々が黄砂やら、PM2.5やらから守ってくれている。

実は日本一空気が綺麗な県でもある。(っていうのを調べているお客様と出会った)

 

山と海と平野があるから、

果物・酒・米なんでも美味しい。

 

肉も「うんまい」。

新田嘉一氏が苦労して誕生させた平田牧場ではびっくりする様な美味しい豚肉があり、

佐藤吉之介氏が広めてくれた、霜降りの米沢牛もある。

 

芸術・サブカルアーキテクチャーだってすごい。

冨樫義博先生(ハンター×ハンター)は新庄市生まれ。

藤本タツキ先生(チェーンソーマン)の出身大学は山形。

峯田和伸銀杏BOYZ)は山辺生まれ。

杉の下意匠室(2023年Goodデザイン賞金賞)山形市にあるデザイン事務所。

空間芸術研究所(複数のGoodデザイン賞受賞歴)山形市にあるめっちゃすごい設計事務所

 

だから、山形で何かが出来ないという事は、ないと思う。

 

・・・

 

末永さんは、新たに上山市でインキュベート施設を立ち上げる。

2024年OPEN。「JR山形新幹線停車駅・かみのやま温泉駅」の目の前という好立地。

まだまだメンバー募集中です。

https://www.athome.co.jp/rent_store/6980142267/?BKLISTID=011DPC&SEARCHDIV=2&sref=member&DOWN=8

 

 

2024.9.末完成予想図(ここから少しデザインが変わる場合があります)

 

・・・

 

私はというと、山形県の推し活を頑張る。

山形yori-iのボードメンバーとなり、

『real local』で、不動産ライターのお仕事も頂いた。定期的に記事をUPする。

記事はこちら↓

www.reallocal.jp

 

 

 

 

山形yori-i

 

『築古&古民家で開業や移住を後押し』という仕組みを立ち上げた。

RoomruBeだけではできな事を、団体・企業と連携し、空き家と空テナントの利活用を押し上げるプロジェクト。

山形県産業創業支援センターが、起業サポートをしてくれる。

県内大手不動産会社も、一緒にやろうと、言ってくれている。

公的機関からもお声が掛かっている。

今月、試験がうかれば、私は古民家再生協会にもメンバー入りできる予定だ。

 

そんなこんなで、記者会見があった。

 

記者会見なんて慣れてないから、きっと新聞記者さんは困ったと思う。

でも、素敵な記事にまとめてくれた。プロってすごいなと思った。

 

2023.11.1山形新聞

 

 

 

・・・

Yori-iは地域の課題(アジェンダ)を解決するプロジェクト。

これは一人ではできない事。

 

私は、自分で大人数を集めるスペックが無い。

だから、向いてないけど記者会見を頑張った。

人を集めたかった。

 

記者会見なんて、どうしよう。と本音を言うと怖かった。

この記事は、経済欄に掲載してもらったけど、

たくさん空き家を地上げして、お金を稼ごうと思ってないのだもの。

 

 

『前年対比、どのぐらい売上を上げられますか』

記者のこの質問には困った・・・。

『人様の不動産で、売上げ何アップって難しいのですが…』と

本音を言ってしまった。

そのまま固まっていると、

隣の教授や、県の頭の良い女性が、助けてくれた(笑)

 

 

空いた椅子をみつめる私

 

固まった私は、首元に着けた蝶ネクタイの事だけを考えた。

友達が作ってくれたお守りなのだ。

 

” まぁ、いっか!思ってない事は言えないし! ”

すぐに開き直った。

 

ただ古いものが好きで、

『変わらない』が『変わる』事が嫌で、

皆と感覚が違うから、気づける事もきっとあって、

困っている方がいたら、こんな方法があるよ、

ここが素敵だよって、私は、補助がしたいだけだ。

 

山形の良さを一番知っているのは、そこに住んでいた人だから、

Uターンの人に一番届いて欲しい。

だって築古は安から、2拠点もっても平気。

 

若い人こそ、築古に住んで欲しい。

RoomruBe(るーむるべ)の物件は、

DIYがOKな大家さんから預かっている貸家しかないから、

思いっきり楽しんで欲しい。

 

伝えたい事は、言えたと思う。

 

これから、どんな風になるか分からないけど。

まず始まっちゃったから、やるしかない。

 

#移住#Uターン#Iターン#山形#yamagata#RoomruBe#ルームルベ#蝶ネクタイのすすめ

純真無垢

人と人とが集い、新たなエネルギーが生まれる瞬間。

それをイノベーションと呼ぶのでしょうか。

 

とある女学生さんのお話。

 

大学の授業で農に携わりました。

普段何気なく口にしているお野菜は、

これほどまでに愛情を注がれているのか、という事が分かりました。

女学生さんは、ふと、スーパーで何気なく買われていくお野菜を見て、

物悲しく思う様になりました。

 

『子供の様に大事に育てたお野菜が巣立つ時、

農家さんは何を思うのでしょうか…

農家さんの想いを、もっと伝えられないだろうか…

そう、おにぎりで!』

 

そこで考案された『塩(えん)結び』プロジェクト。

生産者とエンドユーザーを繋げるイベントが誕生しようとしています。

皆で塩むすびを握って縁むすびしよっ!

 

・・・と。

そろそろ「不動産屋さん、何の話?」と思われてしまいますね。

今回は不動産の話ではありません。

 

私はもすぐ43歳になります。そして嬉しい皺が増えました。

手相が『M』なのです。しかも両手。

『M』の手相は、最強の運の持ち主だそうです。

最近、お友達と温泉に行った際、

”手しわしわー”なんて話してて、初めて気付きました。

どおりで、お客様が素敵な方ばかりなはずです。

 

物件をご案内させて頂くと、様々な業種の方々とお会いします。

 

かれこれ約1年近く前、

そのご主人様は農に携わり、奥様は食に携わる方でした。

 

DIYできる貸家が良くって、ルベさんのインスタ見てます!」と、

おっしゃって頂いたのが、とても嬉しかったのを思い出します。

 

私と同世代という事もあり、話しやすく、

きぱきぱとした、明るいお客様。

まさに明朗そのもの!

ご夫婦の仲も睦まじく、強く印象に残っておりました。

 

さて、冒頭の女学生さん。

上山市の空き家利活用のお仕事の際に、

上山城で開催されているワインバルにチームで参加させて頂き、

チームの親方が女学生さんとお知り合いで、

ばったりお会いし、ご縁が繋がりました。

 

その際、

「おにぎりで農家さんの思いを伝えたいんです」とお話が上がりました。

 

「おにぎりを包むものに手書きのイラストで伝えたいんですけど」という一言で、

「私のコワーキングスペースのお客様が”エコラップ”を作ってますよ」となり、

 

女学生の方、

エコラップを作る方、

農と食に携わる方、

マッチングとなりました。

 

こういうお節介は、会社員時代から、ものすごく好きなんです。

 

『人と人を繋げる事は、ものすごい事なんだよ』と、

言ってくれた方がおりますが、そうせずにはいられないのです。

人と人を繋げる事で、私が多幸感を感じているだけなのです。

 

 

今日はそのお顔合わせを

素敵なcafeで行いました。

 

実はそのcafeは、物件がきっかけで、

お手伝いをさせて頂いた女性が営んでおります。

数ヶ月前に開業されて、

やっと足を運べました。

珈琲も美味しいですし、スイーツも美味しい!

 

そうして、誰かと誰かが繋がって、

皆さんが素敵な方で、

私はその円のはじっこへ

ひょっこりといる事がとても幸せです。

 

この日が生まれたのも

純真無垢に、農家さんを、

おもんばかった女学生さんがいてくれたからこそ、です。

 

今日という素敵な1日に、

感謝します。

 

きっとこのご縁は、

私の手のひらの皺と共に

まだまだ続いていくと思います。

 

とっても幸運な日でした。

忘れたくなくて、日記に記します。

珈琲ゼリー美味、ホット珈琲は素敵な器でいれてくれます♪

 

風の時代とダンスホール

時に、不動産屋さんって、つくづく得だと思うのです。

 

苦労して創造するでもなく、

そのお家が素敵なだけで、

その土地が素敵なだけで、

素敵な人に出会えるのですから。

 

私はその度に、

お家や、土地に、

ありがとうございます。

と、思う。

 

そして、不動産屋さんって、

人生の始まりと、終わり、

どちらにも関わる、とても特殊なお仕事だと思います。

 

四柱推命では、2020年から『風の時代』が始まっているそうで、

あと200年は続くらしいのです。

『風の時代』では、今まで想像も出来ない出来事が起きたり、

個人においても、変化したくなる時代だそうです。

 

最近、移住やスタートアップのご相談が多いなと

ひしひしと感じます。

 

さて私は、どんな風にエスコートすると宜しいのでしょうか?

 

 

今回は、東京から古民家に移住して下さった、

デザイナーさんお二人のお話です。

 

 

 

・・・

 

ふるまって頂いたスパイスカレー

 

 

「 TVってどうやったら映るようになりますか? 」

 

暖炉の上になぜか2台、液晶TVが乗っかっている。

よほどTVが好きなのかも知れない、

 

「TV映らないんですけど!!」と、

叱られたっておかしくないのに、

優しい響きで質問してくださった。

 

私はタジタジするばかりで、役立たずでいると、

 

「 まぁ、そんなに観ないんですけどね 」

と言って、ラジオをかけてくれるのでした。

 

きっとそのお家は、アンティークな建物だから、

地デジが映らないアンテナをのせたままである。

大家さんにお伝えするしかないのであります。

 

・・・

襖の補修にお邪魔しました (ビフォー)

襖の補修にお邪魔しました (アフター)

 

しばらくして、またお邪魔すると、

 

暖炉の上には2台の液晶TVは無く、

代わりに、お魚さんの人形が置かれていた。

 

「 大家さんに、相談してるんですけどね 」

と、懸案事項はそのままで、

レコードをかけてくれました。

素敵なチェロの音楽で、

さらっと何をしてもセンスが良いのです。

 

・・・

 

またまた、お邪魔すると、

デザインの本と、素敵なコーヒーメーカーが置かれていました。

(お魚さんも、そのままいた。)

 

もうTVの質問はしなくなりました。

 

 

バインミーパーティー

バインミーパーティー②(お手製レバーペースト

バインミーパーティー③(デザート)

お料理がうますぎる件。




・・・

 

話は遡る事、約1年半前、

デザイナーのお二人は、初めて山形の地を踏みしめる。

 

きっかけは、

『みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ』という芸術祭。

山形市で2年に1度開催されています。

 

地元の私達には、

全国でも注目されている芸術祭だ、などとは知らず、

芸大がまた何かやってるな、という認識の方も多いかも知れません。

 

そこで山形の良い人に出会ってくれ、

物件を探してくれ、

私がお預かりしていた古民家を見つけてくれ、

今に至ります。

 

私が、この古民家をお預かりした時、

何て素敵な意匠だろう!と感激しました。

でもきっと、この価値を分かって下さるのは、

きっと県外か海外の方だろうな、とも思いました。

 

その予想通り、いや、予想をはるかに超える素敵なお二人と出逢い、

あの手この手で、奔走をしました。

 

 

・・・

 

古民家が出逢わせてくれたご縁の詳細、、、

 

どうしてもデザイナーのお二人に移住して頂きたかった私は、

もしもどなたも大家さんになって下さらなければ、

私が買って大家さんをしようかな、とまで思っておりました。

 

空き家だった古民家は劣化していて、

素敵にリフォームをデザインしてくれる大家さんを熱望していたある日、

ぴったりな方が現れました。

せっかく現れたというのに、

その日の私は、ボロボロのママチャリで出勤していて、

よりにもよって、確か、私はジャージだったと思います。

これが私のスタイルと、開き直って、

アメ車に乗る大家さんを、ボロボロママチャリで、ご案内する、

というカオスな展開になりました。

奇跡的に、商談は成立しました。

 

 

すっかり素敵な古民家になったお家にお邪魔する度に、

大家さんになってくれたアメ車投資家さんと、

綺麗にリノベーションして頂いた職人さんと、

このお家のご売却に携わり、沢山のお知恵と労力を費やして下さった一級建築士のEさんと、

隣家のTさんと、

設備に関わってくれた浄化槽業者さんと、

駐車場を貸して下さったご近所さんと、

沢山の方々に、感謝しています。

 

・・・

 

そうして何と言っても、山形市役所のSさん!

 

山形市役所からお電話が来て、

『オーダーメイド型移住体験ツアーに、同行して欲しい』と言われた時は、

びっくりしました。

 

こんな開業間もない小さな会社に、

市役所からお願い事をされるなんて、晴天の霹靂だったし、

『そんな制度あるの!?』と、驚きました。

このツアー、不動産屋さんにもっと広めたいと思っています。

 

https://yamagata-iju.jp/up/event/535_img_l.jpg

 

※この素敵なイラストを描いている方が、

今回のお話のデザイナーさんの、お一人です。

 

山形市役所のSさん、

ダンディでツアーもスマート。

エスコートがお上手だと思ったら、旅行代理店の出向の方でした。

きっとただ者ではなく、敏腕のツアーコンダクターさんだと、お会いすればすぐに分かります。

こんなすごい旅行のプロを連れて来る山形市

移住への気合を感じました。

 

私もまた、フリーランスなので、時間にしばられる事なく、お薦めのお店へお連れしました。

物件は1つなのに、お店は2か所だったと記憶しています。

(不動産屋なら、普通は逆のはずと思いますが 笑)

めちゃくちゃに楽しかった!!

こういう仕事がしたかった!!と思いました。

 

こうして、大家さんと、山形市役所のSさんに

援護射撃して頂き、

無事、デザイナーさんがお住まいされました。

 

 

・・・

 

ちなみに、私の名は、梅津と言います。

 

東京から来たお二人はお車が無く、

今でも、

 

「梅ちゃんタクシー」だの、

「梅ツーリズム」だのと自称し、

色々な場所へご案内させて頂いています。

 

そろそろ、お車を持つかも知れないので、

いつまで付き合って頂けるかは分からないけど・・・

 

時々おじゃまして、こぎん刺ししたり、DIYしたり、

もうしばらく、遊んでもらえたら嬉しいのです。

 

えぇ、そうです。味です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お客様自慢】良いな良いな、築古って良いな♪

くまのこ見ていたかくれんぼ。

はい、今日は素敵な築古リノベーションって良いな、のお話です。

 

お客様が「リフォーム出来ましたよ」との事で、

お宅訪問させて頂きました。

 

こちらのおうちは、

売主様が、私、20年来お世話になっているお客様で、

買主様は、JAZZやルーツのある音楽を好む、猫ちゃん好きの新婚さん、

とてもとても、想い出深い、案件でございました。

 

こうして、仲介が終わっても、

完成を拝見させて頂ける機会を頂けますと、すごくほっこり致します。

 

お住まいされた買主様は、個人情報なので全てお伝えできませんが、

美術系、インテリア関係、とある技術者様。とお伝えさせて頂きますね、

(漏れすぎでしょうか…)

 

不動産屋は、初めてお会いするのが、現地でという事が多く、

いつも、事務所までお連れする事が、どきどきしてしまいます。

 

ルームルベは、

私一人の小さい店舗ですし、

主要道路沿いの店構えでもございません。

当時は、開業して1年生、はじめたばかり、

お預かりしている物件は立派でも、

自分のお店に、まだ自信が持てない時期でございました。

(それは、現在進行形ですけどね。のんびりひっそり、やっております)

 

それでも、買主様は、

「自分の周りは、面白い人ばかりなんですよ。逆に応援したくなりました。」

と、おっしゃって下さったのが、強く、印象に残っております。

 

売主様も、

「繋がって、君にとって、プラスになって欲しいから。」

と、ご自身が生まれ育った大切なご実家を、私にお預け下さいました。

 

不動産屋さんのお仕事って、

創造する仕事ではなく、

橋渡しですので、地味かもしれません。

 

でも、お一つお一つが、ドラマチックだと、感じます。

 

そんな、物語を手に、完成したおうちにお邪魔させて頂きました。

 

 

before

 

この8帖間を、2部屋に分け、

手前はパントリー(食品庫)に、奥は旦那様のお部屋(喫煙室)に、

というご計画でございます。

 

 

・・・

 

♬てれれ~れれれれ~

 

「まぁ!なんという事でしょう!!」(べたですみません)

 

センス良すぎ!!

 

メンズファッション雑誌の

『俺の部屋』特集が、

高校生の頃から、大好きな私は、

 

『Smartのお部屋特集やん…(ため息)』

そう、思いました。

 

林家パー子となり、写真を撮りまくったのは、ご想像の通りです。

 

・・・

 

チョーク描きができる内壁とPCデスク

 

 

 

今後のプランニングも楽しまれております

 

 

 

地袋と天袋のクロスがまたオシャレ

 

 

 

ご主人様はJAZZもカントリーもホルモンもお似合いなのです

 

 

 

露出ダクト、かっこよ。機能とデザインを兼ね備えて、煙草の煙が広がりません(凄い!)

 

 

 

シーリングファン付き照明は既存の物、馴染み度合に驚きです。

 

 

 

DIYの鴨井art.木ブロック。ご主人様が、一個一個カットして、塗装して、くっつけてます。

 

 

 

DIYの鴨井art.木ブロックは、ACリモコン置きにも。Marshallのこれ、真似したい!

 

 

 

お部屋を分ける、間仕切はドア付きです

 

 

 

こちらがパントリー

 

 

 

水色の漆喰がかわいい。奥様も、左官に挑戦されておりました♪

 

・・・

 

もともと、とても素敵な純和風住宅なのですが、

さらにブラッシュアップされておりました。

 

築古の良さって、

木材のお色の変化も、魅力の一つ。

 

その材のお色に合わせて、

コーディネートされていらっしゃいました。

全体的にグレー交じりの配色と、

暖色のライトに照らされて光る、

地袋と天袋の、クロスの模様の金。

 

同じ水色の漆喰でも、

奥様のパントリーと、

ご主人様の喫煙室では、

趣が変わるのも、面白いのです。

 

隣り合わせのお部屋の、バランスの良さが

ご夫婦様を、映し出していらっしゃる様でした。

 

シーリングファン付き照明は、

もともとは二階の寝室にありました。

 

ご案内した際に、

「このプロペラが、どこかに飛んで行ってしまいそうで…」

そう奥様がおっしゃって、

 

寝室ごと、飛んで行ってしまいそうな程、

ふわふわとした雰囲気の、可愛らしさに、

一気に奥様のファンになりました。

 

 

・・・

「お邪魔致しました~」。

 

リノベーションを拝見した後、

 

二つとない、素敵な空間で、

楽しくお住まいされて行かれる事を想像し、

 

暖かい気持ちで、家路に帰りました。

 

※S様、ブログの掲載のご協力を頂きまして、誠にありがとうございます。

心からの感謝をこめて…本当にありがとうございます。

これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

お家もレトロブームの予感

私の偏見。

『家を買うなら、一番お金を掛けないで』。

って、このごろ改めて思います。

 

ウッドショックって何だよ、

何故に消費者が負担するんだよ、補助金もっと出してよ。

ZEHって、ぱっと見、読み方分かんないからね。補助金以上に、高そうじゃん。

 

ねぇ~、

 

 

かくいう私も、ハウスメーカーに勤めていたので、

圧力に負けて、しっかり新築してしまった我が家なのですが。立地は大満足ですが、、、

 

 

でも、だから、あえて、思います。

 

 

新築をもう一回するなら、

土地エリアを見直します。

素敵なお家をデザインしてもらいます。

 

山形市は土地が高い。

平均19万とネットででますが、

実際は24万って、とこでないでしょうか?

しかも、昔ほど、土地が出て来ないです。

 

天童市なんて、スタバもイオンモールもあって、超便利なのに、坪18万前後ですし、

山辺町なんて、ほぼほぼ、山形市みたいなエリアなのに、坪9万円前後です。

 

山辺町役場にて、私の青春ゴイステ銀杏BOYSの峯田和伸さんは、『山辺町』出身です♪

 

金利上昇して、日本が破綻する前に。

(あっ!そういう話は、あまり知識、弱いのですが)

 

今、この厳しいご時世でも、

頑張って家を建てて下さる方々に、

もっと大きな力で協力して欲しいのです。

 

・・・

 

空地・空き家問題を、問題化しているのは、

建築基準法都市計画法という一面もあります。

 

調整区域、とっぱらって下さい。今お米、不足してますか?

このエリアの過疎化、進んでませんか?

 

相続未登記の現所有者さん、不動産屋さんにも開示して下さい。

絶対、無理強いはしませんから。お約束します。

 

農地法、せめて賃貸は、農家さんという制限を、とっぱらって下さい。

農家ではないけど、畑を借りたい人、いらっしゃいますよ。

 

そうしたら、もっと、自由で素敵な暮らしができるのに…

 

ほんと、切実にお願いします。

でも、声は届かないのです。

 

・・・

 

と、言うわけで、

家を求めるなら、中古住宅との出会いも

一度ご検討頂きたいです。

 

古民家カフェや、レトロ旅館

素敵じゃないですか?

 

空想してくださいませ、

 

ご自身の過ごし方や

家族やお子様にして差し上げたい事を

もっと重点に。

 

一緒に考えたいのです。

『家を買うなら、一番お金を掛けないで』

という意味を。

 

 

『中古住宅』という呼び方が、ナンセンスですよね、

 

 

『自由住宅』なんて、いかがかでしょうか?

 

蔵王成沢 一軒家 400万円 

そして、もっと自由住宅にも

補助金をつけて下さい!

SDGsに貢献できますし。

 

”自由住宅”は、as you like.できますよ。

リフォームは最低限にして、

カーテンや壁紙や家具や照明器具で、コーディネートを楽しんで頂きたい。

 

何せメリットが

・安い

・広い

・建材が良い

・デザインが良い

・造りが良い

・固定資産税が安い

・立地が良い

 

対して、皆さんが嫌がるのが

・使用感が気になる

・寒い

・耐震が心配

 

上のメリットが、上回る方は、

ぜひ『自由住宅』を

検索しまくって下さい。

 

そうそう、

検索するならば、

きっとこの会社が一番良いかと思います(笑)

すごく変わった会社ですが一生懸命お手伝いさせて頂きます!

https://www.athome.co.jp/list/estate/buk/ks/108150

 

#築古#不動産#買房#Japan#Japanesehouse#中古住宅#自由住宅#athome#SUUMO#HOMES#RoomruBe

【不動産投資】築古投資の味方だったガス屋さんの異変

とても感じが良くて、給湯器のリースも受けてくれて、ガス代もお安い。

そんな頼りにしているガス屋さんから、突然電話が来ました。

 

 

f:id:kuunerube:20220308233950p:plain

 

 

「今月から社内規定が変わりまして…今回のご相談、受けられないという結果になりまして…」と、申し訳なさそうに話すガス屋さん。

 

こんな東北の一地方にまで、ついに、

原油・ガス高騰の波が押し寄せて来たのです。

 

 

・・・

 

東北6県をまたにかける、この大きな会社さんは、

在庫がたくさんあり、

半導体不足で『3ヵ月待ち』が当たり前になっている中でも、

安定して給湯器を調達してくれていたのでした。

 

最初は、ついに在庫切れで、入荷遅延のお電話かしら~

なんて思っていたのですが、

ガス屋さんがおっしゃる理由は全く違う理由でした。

 

 

・・・

 

築古不動産投資をしていらっしゃる方には、

スタンダードだと思うのですが、

 

ガス屋さんから貸与という形式で

イニシャルコスト0円で、給湯器を支給して頂く事が可能でした。

 

時に、

モニターフォンや、電気エアコンなんかも、貸与してくれて

恩恵を受けておられる大家さんも多いかと思うのです。

 

 

 

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・・・

 

ですが、今日のお電話で衝撃だったのが

 

『築40年以上の家には、原価回収が見込めないという規定に変わった』

と、おっしゃるのです。

 

 

築40年・・・って古いのですねぇ。

(私、今年42歳になりますが…w)

 

確かに…

確かに分かりますっ!

(話を家に戻して)

 

 

築年数が古いと、

入居者さんが入らない期間も予想されますし…

”空室期間が長い=ガスを使用しない=原価回収できない”

という事になりますよね…。

 

う~ん…。

”これはお得!”と、思うものは、

誰かの犠牲の上に成り立っている一面も忘れてはなりませんね。

 

もっと早い段階で、貸与を辞めたガス屋さんもありましたもの。

 

今までありがとうございました!!

という気持ちしかありません。

 

ちょっと遅かったら、あの物件も・・・ダメだったかも、

と思うと、本当に感謝しかありません。

 

今後、

”築年数が40年未満か否かで、

ガス屋さんの貸与が可能か否かを確認する。”

というタスクが増えました~。

 

築古投資をしていない方には、

へ~という内容のブログかもしれませんが。

 

 

今後、この波は広がって行くのではないでしょうか?

 

 

今はまだ大丈夫でも、

”いつまでもあると思うなガス屋さんの貸与”

という段階に来たな。と感じた今日この頃です。

 

 

・・・

 

地味に不動産屋って走り回りますので、

ガソリンもめちゃくちゃ使いますしね!

あぁ

油田王と知り合いたいなぁ。

(あっ話変わってるw)

 

 

なりたい不動産屋さんについて考えてみた

ふとTVを観ていた。

日本のチョコレート屋さんが、南米コロンビアに学校を作ったお話だった。

・カカオとコカインは同じ土壌で育つ

・カカオの需要を増やす事で、コカイン栽培が減っていく

・学校を作る

・教育が変えて行く

・良いサイクルになる

こんな内容だったと思う。

 

gendai.ismedia.jp

 

この手のお話を観ると、

何故、こういう実業家さん達は、海外にばかり学校を作るのだろう?

と、疑問に思う。

 

お金持ちは『収入の1割を寄付する』という事が、様々な本を読んで分かった。

とは言え、何故、国内にその力を注いでくれないのだろうか…

 

 

・・・

 

私が育ったのは、青森市で、

現在41歳の私でも、私が中学生の頃には、

すでに少子化による廃校が進んでいた。

 

現在は、より少子化が進み、廃校は増えているはずだ。

 

山形県に住んでいても、それは時々見聞きする。

今日も、仕事の道中で、廃校を見つけた。

 

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山形県白鷹町滝野

 

国道から見下ろす位置に建っていたので、屋根がしっかり確認できた。

とても綺麗に板金されていた。

私の事務所の屋根よりも、綺麗で羨ましかった(泣)

 

 

見ての通り、雪に埋もれていた。

ググってみたら、『滝野交流館』として、耐震性もばっちりに改修されている様だった。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/03062401/pdf/10.pdf

 

 

・・・

 

不動産屋として、私一人では、大それたことはできないけれど、

実業家さんを巻き込めば、

小さな村は、あっという間に変えられるのじゃないかと思う。

 

学校の先生も、今の学校教育に疑問を持っていないのだろうか?

本当にやりたい教育が出来ていないのだとしたら、

実業家さんと組んで、

こういう廃校で、私立学校を設立して欲しい。

 

村には空き家もたくさんあるだろうから、

昔ながらの、鍵の掛かってなくても平気なくらい安全な集落で、

おすそ分けや、助け合いをしながら

 

老人も子供も、一緒になって生活が出来、

自然の中で、しっかりとした教育を受けられる様な・・・

そんな投資をしてくれる方が、来てくれたならばなぁと思う。

 

・・・

 

話は変わって、

今日一日を振り返ってみると…

 

 

午前中に商談したお客様は、

求める家は、DIYが楽しめる家だとおっしゃった。

 

ご紹介中の物件には、

工房だった物置があるので、

そこで七宝焼きも楽しみたいそうだ。

 

敷地も充分に広いので、

ドーム型のテントを張りたいと、わくわくしておられた。

 

とても柔軟性と行動力のあるお客様に出会えて、

本当に楽しい時間を過ごさせて頂いている。

 

一緒に家の中に入った時の、

お客様の表情が嬉しい。

 

・・・

 

午後にご案内させて頂いたお客様も、

住宅そのものを見ているというよりも、

 

暮らしたいイメージを守れるのか、を

重視しておられるお客様だった。

 

 

その方から

「どうして独立したの?」

と、質問を受けた。

 

 

時々、お客様からこの様な質問を頂く度に、

”なりたい不動産屋さんについて”を、

振り返るきっかけになる。

 

・・・

 

『どうして独立したのか?』

答えは、

 

・中古+リフォームという時流で、

会社員時代は大型リフォームを受注する事を求められたが、

本来、安く家を求めるという目的から外れてしまう事に、疑問を持った。

 

・法規が変わった事で、はからずも再建築不可になった古家は、

不動産屋が売買を断る。

手を加えると蘇るのに、簡単に家の価値がなくなってしまう事に

もったいなさを感じた。

 

・安く家を求めて、古さや不便さを楽しみながら住まいする。

そんな提案ができる不動産屋になりたかった。

 

そんな思いで、独立した。というのが、答えだ。

 

きっと、ニッチな不動産屋になっていくのだと思うけど、

出逢うお客様が、楽しくて、素敵な方ばかりなのだ。

 

いつまでこの良いご縁が続くのか、自分でも分からないけれど、

ありがたい事に、良縁ばかり恵まれているので、

もうしばらく、あやかりたいと思う。

 

・・・

 

私は、社長とか、バリキャリのタイプではない。

昔からの先輩には、「梅津社長~」と、いじられるキャラである。

 

私にとって、お客様が最高の上司で、最高の先生で、

私は、フリーランスとして、いつまでも柔軟に対応して行けたら良いなと思う。

 

私の子供の進路相談をしたり、

美味しいラーメン屋さんの話をしたりしながら(笑)