くうねるあそぼー

急に何かにはまる癖があります。色々やってみる雑記ブログです。仕事は不動産屋さん。人の人生に関わるこの仕事なので、日々思う事・感じる事が多くて、どうしようもなくなってブログ始めました。どうかゆるい目線でお付き合い下さい。

農地と不動産 四方山話

2024.12.5 気温6度 くもり時々小雨

スノータイヤにしたというのに、まだ雪が降らない。

こんな冬は初めてだ。

 

冷たいし、滑って転ぶし、視界も悪いし、

放っておけば、重くなって、

家だって潰し壊す厄介者だ。

 

私の場合、雪を決して待ち望んでなどいないけど、

雪が降らないと、気になって仕方がない。

 

だんだん、変わり始める気候が、

食べ物や光熱費に化けて出て、夏も冬も、生活に介入してくる。

 

国の文化が、今もそれぞれに守られていたらならば、

もっと美しくいられた様に思う。

建物も、衣類も、メイクも、音楽も、平安時代が気になる。

美しい中にもしたたかさが隠れる平安時代

日本が平安時代を保っていたならば、今どんなだっただろうか。

 

そんな時代からある農業。

ただし、今とは違うのが、農地の財産評価。

 

お米は税だった。

ほぼお金の役割をしていた。

そして、お米がお金の役割になってくると、

農地は、上流階級や寺に取られて、

自由に支配できなくなって行った背景がある。

 

案外、今も、そんな名残りがある様に思う。

 

現代でも、自分の農地を売買するのに、

所有者の一存だけでは売買できない仕組みとなっている。

農業委員会の許可が必要なのである。

(市街化調整区域内の農地の場合、特に厳しい)

 

 

自分の所有地なのに、他人の許可なく売れないのは、

古来の歴史の上にあるからではないか。

あれほど、文化は変わってきたというのに、

現代においても、農地は、厄介なのである。

 

そして、山形市の場合は、その審査がめちゃくちゃ厳しい。

 

あくまで、今まで見て来た中の一例だけれども、

農地は売る事が厄介なので、

農地の所有者は、耕作をやめ、

売らずに、好き勝手に使っていく事となる。

 

造成してしまい、家を建てていたり、

庭にしてしまっていたり、駐車場にしてしまっていたりする。

本来、宅地と農地は固定資産税が違うので、これではいけない。

 

そういう事が、悪い事と知って行っていた先祖は不在となり、

農地法が分からない、サラリーマンになった孫の代の方が困る。

 

そう、その農地は、違反したままの状態なのである。

 

違反している農地は、農業委員会が売買を許すことは、まずない。

もう一度、農地に戻す事が絶対条件となる。

 

先祖が好き勝手構築した家や庭を、

もう一度農地にする。

莫大な費用が掛かる。

つまり、現実的ではない。

 

例え、農地から宅地へ地目転用しようとしても、

一旦、農地に戻す事が絶対条件となる。

地目変更にも、やはり、農業委員会の許可が必要なので、

違反しているままの農地には、転用許可も下りない。

 

ただ…確か、好き勝手した”現況の宅地”は、

時効によって地目変更ができるケースもあるはず。

だけど、それを狙って違反をしている様な物件は

危険なカードでしかない。

不動産屋は、それを取り扱う程、慈善事業者でも、お人よしでもない。

 

こうして、現況とは違う農地が、山ほど増えて行く。

そして、許可が下りない為、売買が出来ないので、

ついでに農地付き空き家も増えて行く。

 

もはや、誰が悪いのか分からない。

 

奈良時代に墾田永年私財法で農地開拓ができたのに、

平安時代に班田収授法でせっかく耕した農地は取り上げられた。

農地に翻弄されるのは、令和にも続いている。

この負の連鎖を断つには、

辿れば、平安時代にまでタイムスリップしないと

農地を売買するややこしさは、改善できないのかも知れない。

 

だから、不動産屋さんは、農地と聞くと、「くうっ…」。と悔しくなる。

 

だけど、

最近お預かりする物件は、農地がついている事が多い。

農地を取り扱うには、不動産屋一人ではできないので、

農地法に強い土地家屋調査士と一緒に進めて行く。

行政書士でも良い)

 

幸いにも、私には心強い土地家屋調査士がいらっしゃるので、

いつも知恵を絞ってもらい、助けて頂いている。

 

・・・

 

 

農地がついている物件。

それゆえ、売主様は農業従事者である。

 

今回は『違反していない』農地。

売主様も、とても誠実な方。

 

先ほども「雪が降らないねぇ」という話しになった。

 

山形の名物、サクランボは、

品種によって、収穫時期がずれるそうだ。

だけど、今年の猛暑で、全部の種類の収穫が重なってしまった。

30ha分の果樹園、

収穫を一気に行うのは、さぞや重労働だっただろう…

 

桃が好きだから植えてみたいと聞くと、

「桃もだめだった」との事。

収穫時期が早まって、

勝手にぽとぽとと、落ちてしまった桃が

多かったそうだ…

だけど桃は、家で食べる分だけ作っているらしいので、ほっとした。

 

先日頂いたラフランスは美味しかったと伝えると、

「ラフランスは今年は良かった」との事。

あぁ良かった、と思ったら、

「去年はだめだった」との事。

 

スマート農業などが進んでも、

なんともスマートにいかないのが、果樹だろう。

 

農業と聞くと、きらきらした自然のなかで作業するイメージをしてしまうが、

見えない作業が、ものすごく、

大がかりで、肉体労働な業種だ。

ビニールハウスへのビニール掛け、2mある果樹のワイヤー掛け、

果樹の剪定、草刈り、除草、農薬撒き、収穫、梱包、出荷…

 

「電動の剪定機をつかうから、バチンと切れるんだ。

 少し暗くなると、ワイヤーと自分の指を見間違えて、

 切断してしまいそうだよ」

 

私は40代で、もう夕方の暗がりになると、見えづらい。

自分の指を、電動工具で切り落とすさまは、想像が簡単だった。

 

危険で重労働、

おまけに、相手にするのは、自然の驚異。

 

「祈るしかない」と、売主様は手を合わせるのだった。

 

農業に憧れるが、こうしてお話しをお聞きすると、

ひゅんっと、猛スピードで憧れはどこかへと飛んでいく。

 

・・・

 

興味深かったのは、田んぼ。

田んぼはやはり、先祖代々の農地を受け継いでいるが、

高齢になり、そこまで手がまわらない。

 

そこで田んぼは、

小作人」に貸すのだという。

 

令和の時代にも、「小作人」は存在するだなんて、

東京の人とか、びっくりするのではなかろうか?

 

現代も、小作人は、土地の賃貸借を

お金ではなく、作ったお米で納める。

つまりは「年貢」である。

 

ただし、今年は『令和の米騒動』と言われるほど、

米の価格は高騰した。

 

小作人と、あらかじめ取り決めた

年貢(米価格に換算して納める分)があるので、

米の単価があがると、納める米の量も減るのだそうだ。

 

「年貢では足りないから、今年は買ったんだよ」という。

自分の農地を無料で貸して、お金を払って、お米を買う。

 

なんだか、こんがらがりそうな話だった。

 

だけど、なんだかこの制度、

すごく不動産賃貸業と似ているな、と思って聞いていて面白かった。

 

・・・

 

まずは、この案件をしっかりまとめねば。

合法的に。

 

町弁にでもなったつもりで、

誰も期待していない正義感を胸に、

 

農地めちゃめんど、

せめて市役所の駐車場代無料にしてよ、

と思いながら、今日も市役所へ向かう。

 

私も「祈るしかない」

のであった。

 

 

 

蔵王山脈がのぞめる休耕地

 

 

 

 

 

 

 

2024年8月 イベント活動報告と物件情報

2024.8.23

空き家全般の相談窓口である

山形県初の労働者協同組合『にわとコ』さんが主催する

空き家相談イベントにパネリストとして参加させて頂きました

 

場所は、まだ新しくて広い 山形市の道の駅

普段は ”全国うまいもの市” などの 様々な催し物が行われている会場です

 

他のパネリストも市内で活躍されている専門家さん達で、

・お仏壇屋さん

・建築会社さん

・山形へ移住された器作家さん

相談ブースには 山形市の空き家バンクを担当している、

山形市役所まちづくり政策課の方々も参加されておりました

 

 

初めて 私、RoomruBe(ルームべ)を知る方々がほとんどでしたが、

いつもお世話になっている同業者の方や、

移住のお手伝いさせて頂いたお客様、

『以前ご相談させてもらっていた〇〇です』と、

ご相談頂いていたお客様までもが掛けつけて下さって

とても嬉しかったです

 

2024.8.23 空き家×山形ライフ

 

 

 

 

DIY型賃貸住宅として再生

お話しさせて頂いたのは主に、

空き家からDIY型賃貸住宅に変えて

移住者さん、民泊事業者さん、店舗事業者さんなどへ

橋渡しをさせて頂いて来た 今までの実例についてのお話しです

 

RoomruBeのお手伝い実例の一部

 

山形県初 労働者協同組合 にわとコ

にわとコさんは

山形市の『市街化調整区域』に重点を置き活動されております

『市街化調整区域』とは、不動産の貸し借りや、新築の建築の際に、

市の許可が必要な地域で、簡単には人が定住しづらく、商業の職種も限られます

それ故、そのエリアの過疎化に拍車が掛かっている地域でもあるのです

そうした問題を 解決すべく立ち上がった 労働者協同組合が にわとコさんです

主に 蔵王エリアや村木沢エリアを重点に活動されています

 

niwatoko.hp.peraichi.com

 

 

にわとコ×ルームルベ

 

地域活動家の方々が、空き家の問題に取り組もうとする時、

宅建業』というハードルがあるとお聞きします

私は 宅建業の創業時より、

県や市町村と提携して 空き家問題の一助を担う事を目的としておりました

双方の考えが合致し、以前からのご縁もあり、

にわとコさんの立ち上げの際に業務提携させて頂き

一歩夢に近づく事が出来ました

 

【にわとコ×ルームルベのイメージ】

  1. にわとコさんに 空き家のご相談
  2. ルームルベが法務的に調査
  3. 空き家利活用のプランニング
  4. 空き家所有者様のご要望に沿ってお手伝いさせて頂く

 

「不動産屋さんに相談する段階ではないな・・・」とか、

「何か活用できないかな・・・」とか、

ふんわりした構想段階からでよいのです

 

”プロと一緒に考えて欲しい”

固定観念にとらわれず出来る方法を一緒に考えたい”

そんな思いで立ち上がったプロジェクトです

 

そうして早速

素敵な物件がリリースできました

ご興味持って頂けたらうれしいです

 

コラボ物件情報

 

 

売アトリエ

物件情報はこちらから ※リンクが切れていたらご成約済みです

https://www.athome.co.jp/buy_other/6983102821/?BKLISTID=011DPC&SEARCHDIV=2&sref=member&DOWN=8

 

 

蔵王 約280坪の売地(上物有)

物件情報はこちらから ※リンクが切れていたらご成約済みです

https://www.athome.co.jp/tochi/6982581082/?DOWN=8&BKLISTID=011DPC&SEARCHDIV=2&sref=member

 

 

#にわとコ #RoomruBe #空き家問題 #空き家 #山形県 #山形市 #DIY型賃貸住宅 #開発許可

 

 

 

 

 

 

【山形市初】住宅宿泊管理業者になりました

2024年6月。

私、RoomruBe(ルームルベ)は、

民泊施設を管理する『住宅宿泊管理業者』になりました。

 

とは言え、まだ、初心者マークがついている様な状態です。

そして登録してみたら、『山形市第1号』でした。

 

そんなわけで、今、チャレンジしている事は、

『住宅宿泊管理業者への道』といった所でしょうか。

 

住宅宿泊管理業者とは、民泊物件の管理を担う業者の事で、

それをうたえるのは、国交省への登録を済ませる事が必要です。

 

空き家の所有者様が、家に住まないで民泊を始めようとした時などに、

管理業者との業務委託契約が必須となっています。

 

「はて、不動産屋さんが、なぜ、民泊に携わるの?」と

疑問に思う方もいるかも知れませんが、

実は、宅建業も、民泊事業者も、国交省の管轄なのです。

 

宅建業を開業する時も、結構大変な申請が必要ですが、

この住宅宿泊管理業者の申請は、宅建業開業の必要書類とほぼほぼ同じですから、

宅建業者であるならば、一度審査が終わっているからか、

住宅宿泊管理業者の申請に必要書類の一部が割愛されます。

 

住宅宿泊管理業者になるには、

宅建業者か、賃貸不動産経営管理士か、

管理業務主任者などに該当する事、とあるくらい

『似てることやって来た人がなってね』と言っているのです。

そのくらい、不動産屋さんと民泊は近い存在なのです。

 

とはいえ、あらたな業の取得ですから、無料ではございません。

ちゃんと(私が)申請料9万円掛かりました。

 

「これからは民泊ビジネスの時代が来る」などと、

東京オリンピック前には言われておりました。

結果は、コロナ禍だったので、想定とは違っていたと思いますが、

ひと昔前は、宅建業者も民泊バブルを夢見たのではないでしょうか。

 

つまり、このタイミングで住宅宿泊管理業者になって、

「何か旨味があるのか?」と聞かれると、

答えは「限りなくNO」だと思います。

 

単純に、いれば助かる存在、だと思ったから

なってみたかったのです。

 

だって、山形市には、まだ、いなかったんですもの・・・。

 

ゲストハウスに宿泊する方も、

ゲストハウスをやってみたい方も、

どちらも好奇心と行動力のある方間違いなしです。

そういう方達、楽しそう!

 

 

ただ、私が住宅宿泊管理業者のお仕事を、

プロとしてお引き受けするのには、

もう少し時間が必要ですが…

しっかり学びたいと思います。

 

幸いにも、私のクライアントは、

ゲストハウス経営者の方々が多くいらっしゃいます。

 

その方達は、自分で住みながら方式で、ゲストハウスをされています。

警察沙汰とか、深夜の呼び出しとか、どの様に対応しているのか、

実務などは何があるのか、

そのゲストハウスの経営者さんに教わりながら、

一緒に事業をし、走りながら考える事にしました。

 

そして早速、今、新たなゲストハウスを、一緒に準備させて頂いています。

ちょっとだけDIYもお手伝いさせて頂いて、

パテ塗りやクロス貼り(棚の小さい面積のものを経験)

タイルカーペット貼り、楽しかったです。

高校生に戻れたら、不動産屋さんではなくて、現場の人になりたいです。

アラフォーの今、体力的には時々DIYをお手伝いするくらいしか出来ませんが、

とてもリフレッシュできます。

 

一番勉強になるのは、やはり申請です。

 

民泊は『届出』なので、オンラインで簡単に済んでしまうんです。

※それなのに、何故もっと増えないのかな…

www.mlit.go.jp

 

やはり、住みながら出来るのは、

家族構成的に、子育て世代は子育てで手一杯ですから中々難しく、

若い方か、子育てを終えた方に偏る気がします。

もし、若いパートナー同士だとしても、

ホスト自身が旅好きである事が多いので、

ゲストの国に行って交流するのも、楽しみの一つだと思います。

民泊は薄利ですから、海外へ行っただけで、収入が飛んでしまうかも知れません。

何か別の本業が忙しい方も多いのではないでしょうか。

 

本当に好きな民泊だけで食べて行くには、

たくさん民泊を所有する事が必須となるはずです。

 

だからこその、『住宅宿泊管理業者』。

 

私がやりたい事と、お客様がやって欲しい事が合致しているだなんて、

運が良いじゃないですか。

そしてお客様から教えてもらえるのですから、更にラッキーです。

 

教えて頂けるという事は、何より、

孤独な個人事業主にとっては、地味に嬉しいし、楽しいです。

会社員の頃よりも、ずっとずっと、チームを感じます。

 

日々、一人ではできない事ばかりです。

 

私に物件を預けて下さる方、

購入して下さる方、

融資してくれる銀行さん、

見積してくれる士業の方、

開発を考えてくれる仲間や役場の方、

工事の業者さん、

広告を作ってくれるデザイナーさん、

その方達と一緒に仕事をしていると・・・

 

ふと、きがついた時に、

 

『山形が面白い街』になっている。

 

私みたいなちょっと変わった不動産屋さんが増えて、

 

もっともっと面白い街になっている。

 

それが私の今の理想です。

 

 

...

 

 

余談ですが、

2024年のお正月休みに、ずっと憧れていたベトナムに旅行に行ってきました。

思い起こせば20年以上前、私の地元(青森市)に、可愛いベトナム雑貨店があり、

高校生の頃に足しげく通っていた頃から、ベトナム欲がずっとありました。

 

まだ穴場らしい『ホイアン』という街の、ゲストハウスに宿泊しました。

ベトナムのどの街がどこに位置するのかすら知らない私に、

友達が見つけてくれた街が『ホイアン』でした。

 

古民家がたくさんある街で、日本でいう京都の様な街でした。

日本などのアジアとヨーロッパの文化が混在していました。

ベトナムまでは韓国を経由して行きました。

つまり韓国からは、ひとっ飛びで行けるので、

韓国人のバケーションが多く、

このアクセスが羨ましく思えました。

 

ホイアンは、空港があるダナンから車で60分くらいです。

市場に行って、お料理教室に参加した事が、一番の想い出となりました。

 

ベトナムでは、

ずっと何かしら食べていて、

ずっとお腹いっぱいでした。

 

旅って素敵な事なのですね。

そう思えた事も、管理業者をしてみるきっかけの一つになっています。

 

次は、どこで、どんな出会いがあるのでしょうか・・・

 

ベトナム ホイアンの街

 

ホイアンを一望できるカフェ

ダナンのマーケット

クッキングクラス

宿泊したゲストハウス

 

www.facebook.com

 

 

#RoomruBe #ホイアン #古民家 #不動産 #住宅宿泊管理業者 #山形県 

ざわざわ森のルベちゃん

まずは、タイトルの言い訳から。

ルベちゃん

と、痛々しい呼称ではなく、

ざわざわ森のがんこちゃんNHK)をもじってます。

 

そして、今回は不動産のお話しではございません。

独り言の様な、雑記になります。

あしからず・・・

 

 

宅建業者になったのはR3年3月5日のこと。

フリーランス、3年生のわたしです。

 

ふと思い起こせば、

学校でも、会社でも、

特に春が、とっても苦手だった、わたし。

 

春って独特な季節で、

雪が解けて華やぐのに、

ぼーっとさせてくれず、

人々だけが、ざわざわとします。

 

世の中全体から、不安定な空気を感じます。

 

学校では入学したり、クラス替えがあったり、

ファミコンのリセットボタンを押される感じだし、

 

会社では新入社員が入社したり、上司が変わったりして、

構築してきたルーティーンが狂います。

 

「それって、当たり前の事でしょう」

と、言われるかもしれませんが、

適応できる人を心から尊敬します。

ついでに、当たり前にした人も、にらめつけてやります。

 

かくゆう、わたしの家族も、

上の子は高校2年生になりクラス替え、

下の子は小学1年生になった今春。

我が子達の順応力に脱帽です。

(母に似なくて良かった、相方さんありがとう)

 

 

春のざわざわ…とでも言うのでしょうか、

これ、苦手な人、きっといると思います。

 

 

 

不動産のお仕事を生業にしているので、

春は相変わらず、不安定な空気の渦中におります。

ありがたい事に、ご入学や転勤で、わたしの所へも少なからず需要があります。

 

不思議なのは、お仕事となると、

春のざわざわが、

へっちゃらだという事。

 

自分が『非人間』になると申しますか、

『AI』になると申しますか、

そんな感覚です。

 

お相手が望む事と、自分の役割が、明確なので、楽しい。

業界歴20年以上…

わたしにとっては、変わらない仕事内容だというのも、相まっているのでしょう。

 

学校で、保護者として、『人』に戻ると、途端にコミュ障に戻ります…

そんな人間です。

 

そんなR6年度を過ごしておりましたら、

友達からメールが来ました。

 

 

『花見にも行ってくれないのか』と…

 

あらら、わたしってば、AIになりすぎていた様です。

 

約束していた時間を遅れて行きますと、

とっても綺麗におめかしして待っていてくれました。

おめかしが、楽しみにしていてくれた事を物語っていて胸が締め付けられました。

手には何やら大荷物…。

 

なんと、お弁当を作ってきてくれました!

 

私たちは、丘でレジャーシートを広げ、お弁当を頂きながら、

人に戻って行く感覚がしました。

 

最近「お弁当」食べてますか?



 

 

お弁当食べてますよ

 

 

 

道中、お弁当作家さんに、

「ほかに友達をつくる事を決心した」

「あなたはメンヘラ製造機だ」

「前からそうなのか」

「何も執着がないのね」

などと、

棒読みなコメディで訴えられつつも、

なんだかそれは、わたしにとって、初めての出来事ではないなと

デジャブに浸るのでした。私の被害者は結構いるかも知れませんが、

わたしには自覚がありません。

(おい!反省しろ!という声は聞こえません(笑))

 

そうして、

彼女が行きたがっていたカフェに行き、

烏帽子山で夜桜を楽しみ、

気になる施設を偵察し、

公衆浴場に浸かり、

「またね」をしました。

 

 

 

 

何が言いたいのかと申しますと、

社会に出れば、ややこしい事を言われます。

 

”継続は力なり、

でも、

変化して効率化を測れ”

 

”多様性な社会で誰も取り残さない”

でも、その言葉のせいで、

逆に苦しみを生み出していたり。

 

43年生きてみて、

どれが正解だったのか、わたしには良く分からないけど、

 

ちゃんとした43歳の不動産会社代表に見せる日もあれば、

こいつ、大丈夫か?頭おかしくないか?な、日もある。

 

 

職場で、「お前なに胸カップだ?」と、平気で聞かれた時代には、

しれっと、ビールに醤油を入れて仕返ししていた時代もある。

 

 

ざわざわの春は、変わらないのに、世の中はずっと正解が分からないままだ。

 

 

だから、ときどきは自分を解放して、

お弁当を食べると良い。

 

そのお弁当箱には、ちゃんとした

リセットボタンが隠されているから。

 

できれば、人に作ってもらうと良いな~

また食べたいな~

 

 

 

 

今週のお題「お弁当」

解禁、始動。

2021年。

フリーランスになり、不動産業の免許登録が済んだあたりの事である。

対面式キッチンで皿洗いをしながら、ローカルニュースを眺めていた。

 

私は、全国ニュースの後に放送されるローカルニュースの、抜け感が好きだ。

 

数分前の全国ニュースで、世界の紛争のニュースに心が折れそうになっても、

山形のニュースでは、『山野草が咲きました』などというニュースになる。

 

ともすれば、私の仕事とはそうゆう事を伝えて行く事なのかもしれない。

都会と田舎の違いとは、そういう事なんだと思う。

 

田舎について『ゆっくりとした時間が流れる』と表現される事も多いが、

『変わらない』という事なんだと体感する。

 

しかし、変わらない事の価値は、

わざわざ言葉で伝えるものでもなく、

 

実感として、

” あぁ今年も山野草が咲いたのね ”という風に、

( 今年も )という漠然とした安心感を与えるのだろう。

 

『ゆっくりしていない時間が流れる』都会では、

(今年も)というニュースは少ないのかも知れない。

 

そんな感じで、変わらないニュースを眺めようと思ったのだが、

ふと一人の男性が取材されていて、衝撃を受ける事となる。

 

何やらその男性は、良く分からない用語を並べるのだった。

『インキュベート』

はて、インキュベートって何?

『ローカルハブ』

はて、ハブって何?(…蛇さん?)

 

新しいカフェが出来たのかな。

素敵な建物が映像で流れている。

 

古き良きの雰囲気を残し、リノベーションされた施設は、

どうやらシェアスペースらしい。

色々な人が飲食店のチャレンジが出来るという。

 

おぉ!これは楽しそう。

せっかく登録できたathomeに、

このカッコいい物件を掲載させて欲しいな。

 

すぐさまその会社のHPを調べ、お問合せフォームに入力した。

『突然のご連絡失礼致します。

私は、創業して間もない不動産業者です。

本日のニュースを拝見し、お手伝いさせて頂きたいと思い…』つらつらつら。

 

そのお店はこちらである。

www.ki-wa.online

 

 

そんな飛び込み営業から早約2年半、

インキュベートというものが何か、ハブって何か、

業務提携させて頂き、学ばせてもらっている。

 

若きその男性は、末永玲於氏。

CEO 末永玲於 – B.BASEホームページ

 

 

Kiwaはローカルハブでインキュベート施設。

難しいビジネス用語は分からないけれど、簡単にゆうならば、

『親方』なんだと思う。

『親方がいるテナント』である。

 

 

やりたい事があるのに、初期費用が無く、

スキルでお金を作れない。

 

では、お金を作ってから、お店を持つ頃には、自分は何歳になっている?

その時に、このスキルの需要はどうなっている?

その時に、自分の体力はどうなっている?

 

色々な”出来ない理由”の壁をぶち破って、

まずはKiwaに飛び込んで欲しい。

 

『親方』が伴走してくれる。

 

 

・・・

 

そうこうしているうちに、

Kiwaには入居者さんがいっぱいになった。

(ほぼ、私は何もしていない)

 

このままでは、

夢とスキルと度胸を持った方のパワーが

また一つしぼんでしまう。

 

私が扱う物件は価格がリーズナブルなので、

上手に開業してくれる方も多い。

でも、駐車場や立地は価格に比例してしまう。

 

素敵な方とお会いできるのに、

紹介できる物件が非常に足りない。

 

でも、街はどうだ?

空き家や空店舗が増え、商店街はシャッターが閉まっているじゃないか。

 

田舎は、このまま人が減り続けるだけなの?

 

『変わらない』が『変わってしまう』。

 

そこで街おこしの活動にも興味を持って参加させて頂いている。

 

・・・

 

私ができる事は、推し活だ。

フリーランスになって、エリアを決めずにお声が掛かれば、

県内各地を担当すると、どこいっても『素敵』だと本気で思う。

 

どの市町村に行っても、wi-fiセブンイレブンもあるし、

amazonだって届く(当日配達はないけど)。

それって、都会と何も変わらない生活ができるはず。

 

いや、それ以上に素敵な生活ができる。

 

だって、35市町村(13市19町3村)、

全部に温泉が湧き出ている。

銭湯より安い温泉がたくさんある。

 

山に囲まれているので、山々が黄砂やら、PM2.5やらから守ってくれている。

実は日本一空気が綺麗な県でもある。(っていうのを調べているお客様と出会った)

 

山と海と平野があるから、

果物・酒・米なんでも美味しい。

 

肉も「うんまい」。

新田嘉一氏が苦労して誕生させた平田牧場ではびっくりする様な美味しい豚肉があり、

佐藤吉之介氏が広めてくれた、霜降りの米沢牛もある。

 

芸術・サブカルアーキテクチャーだってすごい。

冨樫義博先生(ハンター×ハンター)は新庄市生まれ。

藤本タツキ先生(チェーンソーマン)の出身大学は山形。

峯田和伸銀杏BOYZ)は山辺生まれ。

杉の下意匠室(2023年Goodデザイン賞金賞)山形市にあるデザイン事務所。

空間芸術研究所(複数のGoodデザイン賞受賞歴)山形市にあるめっちゃすごい設計事務所

 

だから、山形で何かが出来ないという事は、ないと思う。

 

・・・

 

末永さんは、新たに上山市でインキュベート施設を立ち上げる。

2024年OPEN。「JR山形新幹線停車駅・かみのやま温泉駅」の目の前という好立地。

まだまだメンバー募集中です。

https://www.athome.co.jp/rent_store/6980142267/?BKLISTID=011DPC&SEARCHDIV=2&sref=member&DOWN=8

 

 

2024.9.末完成予想図(ここから少しデザインが変わる場合があります)

 

・・・

 

私はというと、山形県の推し活を頑張る。

山形yori-iのボードメンバーとなり、

『real local』で、不動産ライターのお仕事も頂いた。定期的に記事をUPする。

記事はこちら↓

www.reallocal.jp

 

 

 

 

山形yori-i

 

『築古&古民家で開業や移住を後押し』という仕組みを立ち上げた。

RoomruBeだけではできな事を、団体・企業と連携し、空き家と空テナントの利活用を押し上げるプロジェクト。

山形県産業創業支援センターが、起業サポートをしてくれる。

県内大手不動産会社も、一緒にやろうと、言ってくれている。

公的機関からもお声が掛かっている。

今月、試験がうかれば、私は古民家再生協会にもメンバー入りできる予定だ。

 

そんなこんなで、記者会見があった。

 

記者会見なんて慣れてないから、きっと新聞記者さんは困ったと思う。

でも、素敵な記事にまとめてくれた。プロってすごいなと思った。

 

2023.11.1山形新聞

 

 

 

・・・

Yori-iは地域の課題(アジェンダ)を解決するプロジェクト。

これは一人ではできない事。

 

私は、自分で大人数を集めるスペックが無い。

だから、向いてないけど記者会見を頑張った。

人を集めたかった。

 

記者会見なんて、どうしよう。と本音を言うと怖かった。

この記事は、経済欄に掲載してもらったけど、

たくさん空き家を地上げして、お金を稼ごうと思ってないのだもの。

 

 

『前年対比、どのぐらい売上を上げられますか』

記者のこの質問には困った・・・。

『人様の不動産で、売上げ何アップって難しいのですが…』と

本音を言ってしまった。

そのまま固まっていると、

隣の教授や、県の頭の良い女性が、助けてくれた(笑)

 

 

空いた椅子をみつめる私

 

固まった私は、首元に着けた蝶ネクタイの事だけを考えた。

友達が作ってくれたお守りなのだ。

 

” まぁ、いっか!思ってない事は言えないし! ”

すぐに開き直った。

 

ただ古いものが好きで、

『変わらない』が『変わる』事が嫌で、

皆と感覚が違うから、気づける事もきっとあって、

困っている方がいたら、こんな方法があるよ、

ここが素敵だよって、私は、補助がしたいだけだ。

 

山形の良さを一番知っているのは、そこに住んでいた人だから、

Uターンの人に一番届いて欲しい。

だって築古は安から、2拠点もっても平気。

 

若い人こそ、築古に住んで欲しい。

RoomruBe(るーむるべ)の物件は、

DIYがOKな大家さんから預かっている貸家しかないから、

思いっきり楽しんで欲しい。

 

伝えたい事は、言えたと思う。

 

これから、どんな風になるか分からないけど。

まず始まっちゃったから、やるしかない。

 

#移住#Uターン#Iターン#山形#yamagata#RoomruBe#ルームルベ#蝶ネクタイのすすめ

純真無垢

人と人とが集い、新たなエネルギーが生まれる瞬間。

それをイノベーションと呼ぶのでしょうか。

 

とある女学生さんのお話。

 

大学の授業で農に携わりました。

普段何気なく口にしているお野菜は、

これほどまでに愛情を注がれているのか、という事が分かりました。

女学生さんは、ふと、スーパーで何気なく買われていくお野菜を見て、

物悲しく思う様になりました。

 

『子供の様に大事に育てたお野菜が巣立つ時、

農家さんは何を思うのでしょうか…

農家さんの想いを、もっと伝えられないだろうか…

そう、おにぎりで!』

 

そこで考案された『塩(えん)結び』プロジェクト。

生産者とエンドユーザーを繋げるイベントが誕生しようとしています。

皆で塩むすびを握って縁むすびしよっ!

 

・・・と。

そろそろ「不動産屋さん、何の話?」と思われてしまいますね。

今回は不動産の話ではありません。

 

私はもすぐ43歳になります。そして嬉しい皺が増えました。

手相が『M』なのです。しかも両手。

『M』の手相は、最強の運の持ち主だそうです。

最近、お友達と温泉に行った際、

”手しわしわー”なんて話してて、初めて気付きました。

どおりで、お客様が素敵な方ばかりなはずです。

 

物件をご案内させて頂くと、様々な業種の方々とお会いします。

 

かれこれ約1年近く前、

そのご主人様は農に携わり、奥様は食に携わる方でした。

 

DIYできる貸家が良くって、ルベさんのインスタ見てます!」と、

おっしゃって頂いたのが、とても嬉しかったのを思い出します。

 

私と同世代という事もあり、話しやすく、

きぱきぱとした、明るいお客様。

まさに明朗そのもの!

ご夫婦の仲も睦まじく、強く印象に残っておりました。

 

さて、冒頭の女学生さん。

上山市の空き家利活用のお仕事の際に、

上山城で開催されているワインバルにチームで参加させて頂き、

チームの親方が女学生さんとお知り合いで、

ばったりお会いし、ご縁が繋がりました。

 

その際、

「おにぎりで農家さんの思いを伝えたいんです」とお話が上がりました。

 

「おにぎりを包むものに手書きのイラストで伝えたいんですけど」という一言で、

「私のコワーキングスペースのお客様が”エコラップ”を作ってますよ」となり、

 

女学生の方、

エコラップを作る方、

農と食に携わる方、

マッチングとなりました。

 

こういうお節介は、会社員時代から、ものすごく好きなんです。

 

『人と人を繋げる事は、ものすごい事なんだよ』と、

言ってくれた方がおりますが、そうせずにはいられないのです。

人と人を繋げる事で、私が多幸感を感じているだけなのです。

 

 

今日はそのお顔合わせを

素敵なcafeで行いました。

 

実はそのcafeは、物件がきっかけで、

お手伝いをさせて頂いた女性が営んでおります。

数ヶ月前に開業されて、

やっと足を運べました。

珈琲も美味しいですし、スイーツも美味しい!

 

そうして、誰かと誰かが繋がって、

皆さんが素敵な方で、

私はその円のはじっこへ

ひょっこりといる事がとても幸せです。

 

この日が生まれたのも

純真無垢に、農家さんを、

おもんばかった女学生さんがいてくれたからこそ、です。

 

今日という素敵な1日に、

感謝します。

 

きっとこのご縁は、

私の手のひらの皺と共に

まだまだ続いていくと思います。

 

とっても幸運な日でした。

忘れたくなくて、日記に記します。

珈琲ゼリー美味、ホット珈琲は素敵な器でいれてくれます♪

 

風の時代とダンスホール

時に、不動産屋さんって、つくづく得だと思うのです。

 

苦労して創造するでもなく、

そのお家が素敵なだけで、

その土地が素敵なだけで、

素敵な人に出会えるのですから。

 

私はその度に、

お家や、土地に、

ありがとうございます。

と、思う。

 

そして、不動産屋さんって、

人生の始まりと、終わり、

どちらにも関わる、とても特殊なお仕事だと思います。

 

四柱推命では、2020年から『風の時代』が始まっているそうで、

あと200年は続くらしいのです。

『風の時代』では、今まで想像も出来ない出来事が起きたり、

個人においても、変化したくなる時代だそうです。

 

最近、移住やスタートアップのご相談が多いなと

ひしひしと感じます。

 

さて私は、どんな風にエスコートすると宜しいのでしょうか?

 

 

今回は、東京から古民家に移住して下さった、

デザイナーさんお二人のお話です。

 

 

 

・・・

 

ふるまって頂いたスパイスカレー

 

 

「 TVってどうやったら映るようになりますか? 」

 

暖炉の上になぜか2台、液晶TVが乗っかっている。

よほどTVが好きなのかも知れない、

 

「TV映らないんですけど!!」と、

叱られたっておかしくないのに、

優しい響きで質問してくださった。

 

私はタジタジするばかりで、役立たずでいると、

 

「 まぁ、そんなに観ないんですけどね 」

と言って、ラジオをかけてくれるのでした。

 

きっとそのお家は、アンティークな建物だから、

地デジが映らないアンテナをのせたままである。

大家さんにお伝えするしかないのであります。

 

・・・

襖の補修にお邪魔しました (ビフォー)

襖の補修にお邪魔しました (アフター)

 

しばらくして、またお邪魔すると、

 

暖炉の上には2台の液晶TVは無く、

代わりに、お魚さんの人形が置かれていた。

 

「 大家さんに、相談してるんですけどね 」

と、懸案事項はそのままで、

レコードをかけてくれました。

素敵なチェロの音楽で、

さらっと何をしてもセンスが良いのです。

 

・・・

 

またまた、お邪魔すると、

デザインの本と、素敵なコーヒーメーカーが置かれていました。

(お魚さんも、そのままいた。)

 

もうTVの質問はしなくなりました。

 

 

バインミーパーティー

バインミーパーティー②(お手製レバーペースト

バインミーパーティー③(デザート)

お料理がうますぎる件。




・・・

 

話は遡る事、約1年半前、

デザイナーのお二人は、初めて山形の地を踏みしめる。

 

きっかけは、

『みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ』という芸術祭。

山形市で2年に1度開催されています。

 

地元の私達には、

全国でも注目されている芸術祭だ、などとは知らず、

芸大がまた何かやってるな、という認識の方も多いかも知れません。

 

そこで山形の良い人に出会ってくれ、

物件を探してくれ、

私がお預かりしていた古民家を見つけてくれ、

今に至ります。

 

私が、この古民家をお預かりした時、

何て素敵な意匠だろう!と感激しました。

でもきっと、この価値を分かって下さるのは、

きっと県外か海外の方だろうな、とも思いました。

 

その予想通り、いや、予想をはるかに超える素敵なお二人と出逢い、

あの手この手で、奔走をしました。

 

 

・・・

 

古民家が出逢わせてくれたご縁の詳細、、、

 

どうしてもデザイナーのお二人に移住して頂きたかった私は、

もしもどなたも大家さんになって下さらなければ、

私が買って大家さんをしようかな、とまで思っておりました。

 

空き家だった古民家は劣化していて、

素敵にリフォームをデザインしてくれる大家さんを熱望していたある日、

ぴったりな方が現れました。

せっかく現れたというのに、

その日の私は、ボロボロのママチャリで出勤していて、

よりにもよって、確か、私はジャージだったと思います。

これが私のスタイルと、開き直って、

アメ車に乗る大家さんを、ボロボロママチャリで、ご案内する、

というカオスな展開になりました。

奇跡的に、商談は成立しました。

 

 

すっかり素敵な古民家になったお家にお邪魔する度に、

大家さんになってくれたアメ車投資家さんと、

綺麗にリノベーションして頂いた職人さんと、

このお家のご売却に携わり、沢山のお知恵と労力を費やして下さった一級建築士のEさんと、

隣家のTさんと、

設備に関わってくれた浄化槽業者さんと、

駐車場を貸して下さったご近所さんと、

沢山の方々に、感謝しています。

 

・・・

 

そうして何と言っても、山形市役所のSさん!

 

山形市役所からお電話が来て、

『オーダーメイド型移住体験ツアーに、同行して欲しい』と言われた時は、

びっくりしました。

 

こんな開業間もない小さな会社に、

市役所からお願い事をされるなんて、晴天の霹靂だったし、

『そんな制度あるの!?』と、驚きました。

このツアー、不動産屋さんにもっと広めたいと思っています。

 

https://yamagata-iju.jp/up/event/535_img_l.jpg

 

※この素敵なイラストを描いている方が、

今回のお話のデザイナーさんの、お一人です。

 

山形市役所のSさん、

ダンディでツアーもスマート。

エスコートがお上手だと思ったら、旅行代理店の出向の方でした。

きっとただ者ではなく、敏腕のツアーコンダクターさんだと、お会いすればすぐに分かります。

こんなすごい旅行のプロを連れて来る山形市

移住への気合を感じました。

 

私もまた、フリーランスなので、時間にしばられる事なく、お薦めのお店へお連れしました。

物件は1つなのに、お店は2か所だったと記憶しています。

(不動産屋なら、普通は逆のはずと思いますが 笑)

めちゃくちゃに楽しかった!!

こういう仕事がしたかった!!と思いました。

 

こうして、大家さんと、山形市役所のSさんに

援護射撃して頂き、

無事、デザイナーさんがお住まいされました。

 

 

・・・

 

ちなみに、私の名は、梅津と言います。

 

東京から来たお二人はお車が無く、

今でも、

 

「梅ちゃんタクシー」だの、

「梅ツーリズム」だのと自称し、

色々な場所へご案内させて頂いています。

 

そろそろ、お車を持つかも知れないので、

いつまで付き合って頂けるかは分からないけど・・・

 

時々おじゃまして、こぎん刺ししたり、DIYしたり、

もうしばらく、遊んでもらえたら嬉しいのです。

 

えぇ、そうです。味です。