くうねるあそぼー

急に何かにはまる癖があります。色々やってみる雑記ブログです。仕事は不動産屋さん。人の人生に関わるこの仕事なので、日々思う事・感じる事が多くて、どうしようもなくなってブログ始めました。どうかゆるい目線でお付き合い下さい。

風の時代とダンスホール

時に、不動産屋さんって、つくづく得だと思うのです。

 

苦労して創造するでもなく、

そのお家が素敵なだけで、

その土地が素敵なだけで、

素敵な人に出会えるのですから。

 

私はその度に、

お家や、土地に、

ありがとうございます。

と、思う。

 

そして、不動産屋さんって、

人生の始まりと、終わり、

どちらにも関わる、とても特殊なお仕事だと思います。

 

四柱推命では、2020年から『風の時代』が始まっているそうで、

あと200年は続くらしいのです。

『風の時代』では、今まで想像も出来ない出来事が起きたり、

個人においても、変化したくなる時代だそうです。

 

最近、移住やスタートアップのご相談が多いなと

ひしひしと感じます。

 

さて私は、どんな風にエスコートすると宜しいのでしょうか?

 

 

今回は、東京から古民家に移住して下さった、

デザイナーさんお二人のお話です。

 

 

 

・・・

 

ふるまって頂いたスパイスカレー

 

 

「 TVってどうやったら映るようになりますか? 」

 

暖炉の上になぜか2台、液晶TVが乗っかっている。

よほどTVが好きなのかも知れない、

 

「TV映らないんですけど!!」と、

叱られたっておかしくないのに、

優しい響きで質問してくださった。

 

私はタジタジするばかりで、役立たずでいると、

 

「 まぁ、そんなに観ないんですけどね 」

と言って、ラジオをかけてくれるのでした。

 

きっとそのお家は、アンティークな建物だから、

地デジが映らないアンテナをのせたままである。

大家さんにお伝えするしかないのであります。

 

・・・

襖の補修にお邪魔しました (ビフォー)

襖の補修にお邪魔しました (アフター)

 

しばらくして、またお邪魔すると、

 

暖炉の上には2台の液晶TVは無く、

代わりに、お魚さんの人形が置かれていた。

 

「 大家さんに、相談してるんですけどね 」

と、懸案事項はそのままで、

レコードをかけてくれました。

素敵なチェロの音楽で、

さらっと何をしてもセンスが良いのです。

 

・・・

 

またまた、お邪魔すると、

デザインの本と、素敵なコーヒーメーカーが置かれていました。

(お魚さんも、そのままいた。)

 

もうTVの質問はしなくなりました。

 

 

バインミーパーティー

バインミーパーティー②(お手製レバーペースト

バインミーパーティー③(デザート)

お料理がうますぎる件。




・・・

 

話は遡る事、約1年半前、

デザイナーのお二人は、初めて山形の地を踏みしめる。

 

きっかけは、

『みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ』という芸術祭。

山形市で2年に1度開催されています。

 

地元の私達には、

全国でも注目されている芸術祭だ、などとは知らず、

芸大がまた何かやってるな、という認識の方も多いかも知れません。

 

そこで山形の良い人に出会ってくれ、

物件を探してくれ、

私がお預かりしていた古民家を見つけてくれ、

今に至ります。

 

私が、この古民家をお預かりした時、

何て素敵な意匠だろう!と感激しました。

でもきっと、この価値を分かって下さるのは、

きっと県外か海外の方だろうな、とも思いました。

 

その予想通り、いや、予想をはるかに超える素敵なお二人と出逢い、

あの手この手で、奔走をしました。

 

 

・・・

 

古民家が出逢わせてくれたご縁の詳細、、、

 

どうしてもデザイナーのお二人に移住して頂きたかった私は、

もしもどなたも大家さんになって下さらなければ、

私が買って大家さんをしようかな、とまで思っておりました。

 

空き家だった古民家は劣化していて、

素敵にリフォームをデザインしてくれる大家さんを熱望していたある日、

ぴったりな方が現れました。

せっかく現れたというのに、

その日の私は、ボロボロのママチャリで出勤していて、

よりにもよって、確か、私はジャージだったと思います。

これが私のスタイルと、開き直って、

アメ車に乗る大家さんを、ボロボロママチャリで、ご案内する、

というカオスな展開になりました。

奇跡的に、商談は成立しました。

 

 

すっかり素敵な古民家になったお家にお邪魔する度に、

大家さんになってくれたアメ車投資家さんと、

綺麗にリノベーションして頂いた職人さんと、

このお家のご売却に携わり、沢山のお知恵と労力を費やして下さった一級建築士のEさんと、

隣家のTさんと、

設備に関わってくれた浄化槽業者さんと、

駐車場を貸して下さったご近所さんと、

沢山の方々に、感謝しています。

 

・・・

 

そうして何と言っても、山形市役所のSさん!

 

山形市役所からお電話が来て、

『オーダーメイド型移住体験ツアーに、同行して欲しい』と言われた時は、

びっくりしました。

 

こんな開業間もない小さな会社に、

市役所からお願い事をされるなんて、晴天の霹靂だったし、

『そんな制度あるの!?』と、驚きました。

このツアー、不動産屋さんにもっと広めたいと思っています。

 

https://yamagata-iju.jp/up/event/535_img_l.jpg

 

※この素敵なイラストを描いている方が、

今回のお話のデザイナーさんの、お一人です。

 

山形市役所のSさん、

ダンディでツアーもスマート。

エスコートがお上手だと思ったら、旅行代理店の出向の方でした。

きっとただ者ではなく、敏腕のツアーコンダクターさんだと、お会いすればすぐに分かります。

こんなすごい旅行のプロを連れて来る山形市

移住への気合を感じました。

 

私もまた、フリーランスなので、時間にしばられる事なく、お薦めのお店へお連れしました。

物件は1つなのに、お店は2か所だったと記憶しています。

(不動産屋なら、普通は逆のはずと思いますが 笑)

めちゃくちゃに楽しかった!!

こういう仕事がしたかった!!と思いました。

 

こうして、大家さんと、山形市役所のSさんに

援護射撃して頂き、

無事、デザイナーさんがお住まいされました。

 

 

・・・

 

ちなみに、私の名は、梅津と言います。

 

東京から来たお二人はお車が無く、

今でも、

 

「梅ちゃんタクシー」だの、

「梅ツーリズム」だのと自称し、

色々な場所へご案内させて頂いています。

 

そろそろ、お車を持つかも知れないので、

いつまで付き合って頂けるかは分からないけど・・・

 

時々おじゃまして、こぎん刺ししたり、DIYしたり、

もうしばらく、遊んでもらえたら嬉しいのです。

 

えぇ、そうです。味です。