くうねるあそぼー

急に何かにはまる癖があります。色々やってみる雑記ブログです。仕事は不動産屋さん。人の人生に関わるこの仕事なので、日々思う事・感じる事が多くて、どうしようもなくなってブログ始めました。どうかゆるい目線でお付き合い下さい。

解禁、始動。

2021年。

フリーランスになり、不動産業の免許登録が済んだあたりの事である。

対面式キッチンで皿洗いをしながら、ローカルニュースを眺めていた。

 

私は、全国ニュースの後に放送されるローカルニュースの、抜け感が好きだ。

 

数分前の全国ニュースで、世界の紛争のニュースに心が折れそうになっても、

山形のニュースでは、『山野草が咲きました』などというニュースになる。

 

ともすれば、私の仕事とはそうゆう事を伝えて行く事なのかもしれない。

都会と田舎の違いとは、そういう事なんだと思う。

 

田舎について『ゆっくりとした時間が流れる』と表現される事も多いが、

『変わらない』という事なんだと体感する。

 

しかし、変わらない事の価値は、

わざわざ言葉で伝えるものでもなく、

 

実感として、

” あぁ今年も山野草が咲いたのね ”という風に、

( 今年も )という漠然とした安心感を与えるのだろう。

 

『ゆっくりしていない時間が流れる』都会では、

(今年も)というニュースは少ないのかも知れない。

 

そんな感じで、変わらないニュースを眺めようと思ったのだが、

ふと一人の男性が取材されていて、衝撃を受ける事となる。

 

何やらその男性は、良く分からない用語を並べるのだった。

『インキュベート』

はて、インキュベートって何?

『ローカルハブ』

はて、ハブって何?(…蛇さん?)

 

新しいカフェが出来たのかな。

素敵な建物が映像で流れている。

 

古き良きの雰囲気を残し、リノベーションされた施設は、

どうやらシェアスペースらしい。

色々な人が飲食店のチャレンジが出来るという。

 

おぉ!これは楽しそう。

せっかく登録できたathomeに、

このカッコいい物件を掲載させて欲しいな。

 

すぐさまその会社のHPを調べ、お問合せフォームに入力した。

『突然のご連絡失礼致します。

私は、創業して間もない不動産業者です。

本日のニュースを拝見し、お手伝いさせて頂きたいと思い…』つらつらつら。

 

そのお店はこちらである。

www.ki-wa.online

 

 

そんな飛び込み営業から早約2年半、

インキュベートというものが何か、ハブって何か、

業務提携させて頂き、学ばせてもらっている。

 

若きその男性は、末永玲於氏。

CEO 末永玲於 – B.BASEホームページ

 

 

Kiwaはローカルハブでインキュベート施設。

難しいビジネス用語は分からないけれど、簡単にゆうならば、

『親方』なんだと思う。

『親方がいるテナント』である。

 

 

やりたい事があるのに、初期費用が無く、

スキルでお金を作れない。

 

では、お金を作ってから、お店を持つ頃には、自分は何歳になっている?

その時に、このスキルの需要はどうなっている?

その時に、自分の体力はどうなっている?

 

色々な”出来ない理由”の壁をぶち破って、

まずはKiwaに飛び込んで欲しい。

 

『親方』が伴走してくれる。

 

 

・・・

 

そうこうしているうちに、

Kiwaには入居者さんがいっぱいになった。

(ほぼ、私は何もしていない)

 

このままでは、

夢とスキルと度胸を持った方のパワーが

また一つしぼんでしまう。

 

私が扱う物件は価格がリーズナブルなので、

上手に開業してくれる方も多い。

でも、駐車場や立地は価格に比例してしまう。

 

素敵な方とお会いできるのに、

紹介できる物件が非常に足りない。

 

でも、街はどうだ?

空き家や空店舗が増え、商店街はシャッターが閉まっているじゃないか。

 

田舎は、このまま人が減り続けるだけなの?

 

『変わらない』が『変わってしまう』。

 

そこで街おこしの活動にも興味を持って参加させて頂いている。

 

・・・

 

私ができる事は、推し活だ。

フリーランスになって、エリアを決めずにお声が掛かれば、

県内各地を担当すると、どこいっても『素敵』だと本気で思う。

 

どの市町村に行っても、wi-fiセブンイレブンもあるし、

amazonだって届く(当日配達はないけど)。

それって、都会と何も変わらない生活ができるはず。

 

いや、それ以上に素敵な生活ができる。

 

だって、35市町村(13市19町3村)、

全部に温泉が湧き出ている。

銭湯より安い温泉がたくさんある。

 

山に囲まれているので、山々が黄砂やら、PM2.5やらから守ってくれている。

実は日本一空気が綺麗な県でもある。(っていうのを調べているお客様と出会った)

 

山と海と平野があるから、

果物・酒・米なんでも美味しい。

 

肉も「うんまい」。

新田嘉一氏が苦労して誕生させた平田牧場ではびっくりする様な美味しい豚肉があり、

佐藤吉之介氏が広めてくれた、霜降りの米沢牛もある。

 

芸術・サブカルアーキテクチャーだってすごい。

冨樫義博先生(ハンター×ハンター)は新庄市生まれ。

藤本タツキ先生(チェーンソーマン)の出身大学は山形。

峯田和伸銀杏BOYZ)は山辺生まれ。

杉の下意匠室(2023年Goodデザイン賞金賞)山形市にあるデザイン事務所。

空間芸術研究所(複数のGoodデザイン賞受賞歴)山形市にあるめっちゃすごい設計事務所

 

だから、山形で何かが出来ないという事は、ないと思う。

 

・・・

 

末永さんは、新たに上山市でインキュベート施設を立ち上げる。

2024年OPEN。「JR山形新幹線停車駅・かみのやま温泉駅」の目の前という好立地。

まだまだメンバー募集中です。

https://www.athome.co.jp/rent_store/6980142267/?BKLISTID=011DPC&SEARCHDIV=2&sref=member&DOWN=8

 

 

2024.9.末完成予想図(ここから少しデザインが変わる場合があります)

 

・・・

 

私はというと、山形県の推し活を頑張る。

山形yori-iのボードメンバーとなり、

『real local』で、不動産ライターのお仕事も頂いた。定期的に記事をUPする。

記事はこちら↓

www.reallocal.jp

 

 

 

 

山形yori-i

 

『築古&古民家で開業や移住を後押し』という仕組みを立ち上げた。

RoomruBeだけではできな事を、団体・企業と連携し、空き家と空テナントの利活用を押し上げるプロジェクト。

山形県産業創業支援センターが、起業サポートをしてくれる。

県内大手不動産会社も、一緒にやろうと、言ってくれている。

公的機関からもお声が掛かっている。

今月、試験がうかれば、私は古民家再生協会にもメンバー入りできる予定だ。

 

そんなこんなで、記者会見があった。

 

記者会見なんて慣れてないから、きっと新聞記者さんは困ったと思う。

でも、素敵な記事にまとめてくれた。プロってすごいなと思った。

 

2023.11.1山形新聞

 

 

 

・・・

Yori-iは地域の課題(アジェンダ)を解決するプロジェクト。

これは一人ではできない事。

 

私は、自分で大人数を集めるスペックが無い。

だから、向いてないけど記者会見を頑張った。

人を集めたかった。

 

記者会見なんて、どうしよう。と本音を言うと怖かった。

この記事は、経済欄に掲載してもらったけど、

たくさん空き家を地上げして、お金を稼ごうと思ってないのだもの。

 

 

『前年対比、どのぐらい売上を上げられますか』

記者のこの質問には困った・・・。

『人様の不動産で、売上げ何アップって難しいのですが…』と

本音を言ってしまった。

そのまま固まっていると、

隣の教授や、県の頭の良い女性が、助けてくれた(笑)

 

 

空いた椅子をみつめる私

 

固まった私は、首元に着けた蝶ネクタイの事だけを考えた。

友達が作ってくれたお守りなのだ。

 

” まぁ、いっか!思ってない事は言えないし! ”

すぐに開き直った。

 

ただ古いものが好きで、

『変わらない』が『変わる』事が嫌で、

皆と感覚が違うから、気づける事もきっとあって、

困っている方がいたら、こんな方法があるよ、

ここが素敵だよって、私は、補助がしたいだけだ。

 

山形の良さを一番知っているのは、そこに住んでいた人だから、

Uターンの人に一番届いて欲しい。

だって築古は安から、2拠点もっても平気。

 

若い人こそ、築古に住んで欲しい。

RoomruBe(るーむるべ)の物件は、

DIYがOKな大家さんから預かっている貸家しかないから、

思いっきり楽しんで欲しい。

 

伝えたい事は、言えたと思う。

 

これから、どんな風になるか分からないけど。

まず始まっちゃったから、やるしかない。

 

#移住#Uターン#Iターン#山形#yamagata#RoomruBe#ルームルベ#蝶ネクタイのすすめ